鉄鋼材料などの強磁性体を磁化すれば試験体中に磁束の流れを生じ、これを妨げるようなきずが試験体表面 または表面近傍に存在すると磁束の一部が表面に漏洩します。
この原理を利用してきずを検出する試験方法です。
磁粉探傷検査は表面開口きず及び表面に開口していない内部きず(表面から2~3mm程度まで)の検出が可能です。
割れ(クラック)だけでなく、地きずのような線状きずの検出が可能です。
ピンホールのような点状のきずの検出は一般に困難です。
圧力容器、タンク等の溶接部やその素材の表面きずの検出によく使用されます。